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5日目
writen by アルト
「お、俺と付き合って下さい!」
 俺は、勇気を振り絞って叫んだ。
 軽い沈黙が続き橘さんは言った。
「はい。よろこんで」
「よよよ、よっしゃ!!!」

 ガバッ

「へっ?」
自分の部屋であることに気づくのに数分かかった。
「ちっ、夢かよ……………」
 ふと、時計を見てみるとちょうど午後3時になったところだ。
 昨日はデートが成功したせいもあって、興奮が冷めずなかなか寝付くことができなかった。
 そのせいでこんな時間まで寝てしまっていたようだ。
「しかし、さっきの夢はよかった…………はっ!きっとこれは正夢に違いない!こんなことしている場合じゃあないぞ!俺!橘さんに告白しないと!」
 とりあえず携帯で連絡をとろうと思ったが何を話せばいいかどうすればいいかなど小一時間考えこんでしまった。
「と、とにかく呼び出さないと始まらないよな………」
デパート巡りは二の次だ。

 ――大事な話があるので待ち合わせ場所変えていい?近衛公園の噴水前で待ってます――

「よ、よし。そ、送信っと………」

 それから、急いで着替え軽い食事をとり公園に向かう。

 指定した場所に行ってみると彼女はまだ来ていなかった。

(何って言って切り出せばいいのやら………)
 いろいろと考えをめぐらせていると
「広瀬君?」
「えっ!…うわっ」
 いつのまにか橘さんが目の前にいた。
「やっと、気づいてくれました」
「ご、ごめん」
 橘さんが来ているのにも気づかず考えこんでいたようだ。
「あの、大切な話と言うのは何ですか?」
「あ…えっと……と、とりあえずあそこのベンチに座ろうよ」


 ひとまず橘さんをベンチに座らせた。
「えっとですね……その……あの………」
 橘さんは俺が話始めるのを待っていてくれているようだ。
(や、やばい、何ていえば………たしか、夢の俺は………)
「お、俺と付き合って下さい!」
(い、言えた!)
 すると彼女は驚いたような顔を見せた後、寂しそうな顔をして言った。
「ごめんなさい」
「え…そ、そんな…何で……」
 嘘だ!夢では、俺は!
「あなたを見たときからずっと思っていました……、広瀬くんは似ているの。リキに………」
「リキ?……」
「私が昔飼っていた犬なの。広瀬くんといると、まるでリキといるみたいでとても楽しかった……。
 でも、そんな思いをさせるなんて……。ごめんね……。……でも、また寂しくなったら一緒に遊んで欲しいかな?」
「も、もちろん」
「広瀬君は優しいんだね。それじゃあ…ありがとう。さよなら」
 言い終わると橘さんは走って去って行った。
 橘さんの笑顔から一筋の涙が流れていたような気がした。

 そして、俺は告白が失敗に終わったことを理解し呆然と立ち尽くしていたのだった。

「俺の青春………」




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