AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する
第4話
writen by mac.
――『忘れたとは言わせないわよ』?――
…俺は、この人を知ってる。
ぼんやりした意識の中、その姿を捉えられないで確認できたのは、暗い、いつもの天井だった。

枕元のデジタル時計には3という数字が3つ並んでいる。
これが4時44分ならば本当に怖い。
しかし今日で3日連続で同じ夢だ。やっぱり気味が悪い。
ユリッチにでも相談しよう。

そして何をするでもなく朝を迎えて学校に……行くはずだった。
ふと時計を見ると、夢で起きてから5時間近く経っている。
「こんなもんだよなぁ…」
もちろん朝食など相手にしてるヒマはない。

…ダダダダァ!ダッ!ガラッ!

「ギリギリセ――フゥ!」
「遅刻だ!バカ野郎!」
持っていた超小型ノートパソコンで殴られた。
ゴン!
「イッテェェッ〜」
「いいからさっさと席につけ!」「へいへいィ〜」
結局朝なんてこんなもの。

「これで連続6回遅刻ね。純夜」
「えっ……」
「えっ……じゃないわよ、あんた本気で進級するつもりあるの?」
「あ、あぁ……。いや、連続じゃねーよ」
「そんなの似たようなもんでしょ」

今朝の夢を思い出した。
あの声はやっぱり紗季?
いや、でも………

…考えていても仕方ない。
放課後ユリッチが捕まればいいんだけど。

そしていつも通りの1日が始まった。



「よし、それでは本日は以上。特に連絡もないので帰っていいぞ」
生徒が少なくなった頃を見計らって、俺は教卓で日誌を読んでいるユリッチに近づいた。
「なぁ今宮先生」
「だから今宮先生はやめ……なくていいか。急に改まってどうしたんだ?」
「いや、たいした話じゃないんだけどさ、ちょっと最近変な夢を見るんだよ」
「夢?」
ユリッチはキョトンとしている。
「そう、夢。3日も連続で同じ夢を見てさぁ……」
そういうとユリッチの表情が元に戻った。
俺が夢の内容を簡単に説明するとその表情はさらに一変した。

「…3日連続ってことは、お前が教室を爆破させた日の夜からってことだな?」
「そう…ッスねぇ…。す、すんませんでした。」
古傷が痛む…。
「クソッ……ちょっと職員室に来い」
「え?いや…課題は、ちゃんと…」
「いいから来い!」


そうして俺は釈然としないまま、ユリッチと職員室へ向かった。



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