AIで普通の動画を3D動画に変換する
第5話
writen by ちょむ
ユリッチは俺を、職員室のかなり奥の方まで通した。
応接用の高そうな革のソファと、ガラスのローテーブルが設えてある。
ユリッチは、そこに掛けて少し待っててくれ、と言ってしばらくして圭ちゃん先生と藤田(だったっけ?)を連れてきた。
藤田はいつもより少し険しい顔に見えた。圭ちゃん先生は笑顔ながらも、俺の向かいに座ったときから、俺の顔をじっと見ている。
良い話とは到底思えない。
それにしたってこの雰囲気は
重すぎないか…?
慣れない空気に、高級そうなソファも俺には座り心地が悪かった。
そんなことを思っているとおもむろにユリッチが口を開いた。
「上杉」
「はっ、はいっ」
ヤベ…声がうわずってる。
「…あたしらも、その、上杉が見たのと同じような夢を見たことがあるんだ。学生のときに」
「…えっ!?」
驚いた。あれは、ただの夢じゃなかったのか―――?
「この地域で戦争が起こって、みな略奪を繰り返す煤けた街になって…て夢。あれな、あながち夢じゃないんだよ」
「…?…どういう…ことですか」
俺がしどろもどろになっていると、クスクスと圭ちゃん先生が笑っているのに気が付いた。俺の態度がおもしろかったらしい。
「あのね、私たちね、こんな言い方しちゃいけないかもしれないけど、あなたを待ってたのォ♪」
「へ??」
ま…ますます訳がわからない…。
「圭っ!調子に乗るな」
「はいはい、ごめんなさいっ。
あのね、上杉君。上杉君が夢で見たのは、この世界の裏側に実存する世界で、"デブリス"と呼ばれているの」
「…"デブリス"…?…そこでは一体何が起こってるんですか?」
「あの世界はね、実はまだ解明されていないことが多いんだけど、恐らく魔力を悪用して崩壊した世界なんじゃないかって言われているの。でね、その世界から時々魔物がこっちの世界にやってくるんだけど…」
「ま…魔物!?マジッスか?」
「マジッスよ♪」
何が楽しいのか、圭ちゃん先生はソファでちょこんと可愛いく跳ねて見せた。
「…魔物なんて、本の中だけの生き物だと思ってた…。…あ、で、その、"待ってた"ってのは…?」
先生たちの顔を伺うと、ずっと黙りこんでいた藤田が、口を開いた。
「上杉君…君には、きっと辛い話になると思うんだが…。
短刀直入に言うとだね、その魔物たちと闘ってもらいたいのだよ。」
「………はい――――!!??」
戻る
第4話へ
第6話へ
Copyright © 2008 hot-milk-tea All Rights Reserved.