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第9話
writen by ちょむ
私は今病院に居る。祐希もだ。
ここのところ純夜のお見舞いも兼ねて病院に通っていて部活に顔を出していない。
純夜が倒れてから丸3日が経った。依然、意識は戻らない。
3日経った今でも、正直あの時の記憶は曖昧なままだ。
3人で遊びにいくつもりだったのは覚えているのに気付いたら誰もいない廊下に3人とも倒れていた。時間にして30分、どうして私と祐希だけが目を覚ましたのか…。
何か大事なことを忘れているんだ。その30分間に、純夜が意識を取り戻さない理由があるはずなのに…。
※
「大変でしたね、今宮先生」
「…いつもと同じですよ」
「上杉くん、まだ意識が戻らないそうですね」
「はい。…とりあえずあの場で怪我は塞いだんですが、まだ…」
「しかし、こんなに早く次の魔物が来るとは予想外でした。しかも今回は確実に彼を狙ってきています」
「デブリスで何か起こっているんでしょうか?」
「わかりません。今回のことでまた謎が増えました。監視カメラで見る限り、彼に何か取り憑いていたのは確かですが、その存在もわかりません。少しずつ解明していくしかないでしょう。先生、彼が意識を取り戻したら私にも報告してください。また話をしなくては」
「はい…」
※
「純夜くんが?本当に?…はい、はい。そうですか、わかりました。お電話どうもありがとうございます。今日にでも病院に伺いますので…はい、はい。では、失礼致します」
「上杉くんのお母さん?」
「あぁ。上杉、意識を取り戻したそうだ」
「はぁ〜…一時はどうなるかと思ったけど良かったわァ。もう5日も経っていたものねェ」
「この後病院に行くんだけど、圭も来てもらえるか?」
「もちろんよ♪お土産はりきっちゃうんだからァ♪」
「あ、先生…」
「こんにちはァ〜」
面会時間も終わろうという中、先生たちが来てくれた。先生たちは母さんと一通り挨拶を交わすと、母さんはお茶が足りないなどと言いながら給湯室へ向かった。紗季や祐希はついさっき帰ったばかりだった。鉢合わせしなくて良かったと、少しホッとした。先生たちが来て魔物の話をしないわけがない。
「よぉ。…身体の具合はどうだ?」
「ちょっとめまいがするくらいかな。でも食欲はあるし。どうってことねぇよ」
ユリッチはホッとしたような、申し訳なさそうな顔をしていた。
「上杉くん、私たちからね、お土産があるのォ♪これ食べてね!これもここに飾っとくからねェ〜」
「えぇっ!ちょっと!テディベアは勘弁してくださいって!」
「えぇ〜可愛いのにィ。上杉くんのいけずゥ〜」
先生たちは椅子に腰かけると、やはり、魔物の話を持ち出した。
「正直に話してくれ。あのときのこと、覚えているのか?」
「…大方の記憶はある。自分が何かに取り憑かれたことも、魔物を倒したのも。取り憑かれたときに聞いた声も」
「声?」
「うん。取り憑かれる直前に聞こえたんだ。紗季を助けようと必死だったから…得体の知れないそいつに身体を渡したんだ。そしたら姿も変わって…結果こんなことに…。あと…」
俺は右の腰にできた印を見せた。
「!!!!」
二人はかなり驚いた様子だった。
「ユリ…これって…」
「…まさか、そんな!…あり得ない!!」
「…上杉くん。闘いも初めてだったのに早速なんだけど、かなり面倒なコトになっちゃったかも…」
「え…?」
俺、やっぱりやらかしちゃったのかぁぁ??
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