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第10話
writen by mac.
魔物との戦闘から10日経って、俺はようやく退院した。
今日は楽しい日曜日…のはずだったが、俺は今職員室にいる。
ユリッチに呼び出されたのだ。恐らく腰に出来た印の話だろう。
結局面会時間の都合で何も聞けないまま、先生たちはあれっきり病院には来なかった。

日曜日の学校は部活動に励む生徒の声が遠くで響いていた。校舎の中が殺風景だったので余計にそう感じた。

「退院おめでとう。悪いな、せっかくの日曜日なのに呼び出したりして」
「まったくだよ。で、何の用?この印の話?」
そう言って俺は服をめくって腰の右の方を見せた。
「……まぁそんなところだ。正直言って、あたし達もこんなこと初めてなんだ」
「どういうことだよ」
「その印は本来、魔物に付くはずの印なんだよ」
「えっ、じゃあ俺は……」
俺は思わず1歩前に出ていた。
「そう、お前は本来、魔物になるはずなんだ。というか、なっていないとおかしい」
「でも俺、別になんともないぜ?」
「そう。そこで私はある仮説を立てた」
「……仮説?」
「お前は魔物と契約を結んで身体と引き換えに力を得たと考えられる」
「じゃあ…やっぱり俺は……」
言いかけたところでユリッチは口を開いた。
「しかしだ。魔物が魔物を倒すのに協力するとは考えられん。さらにお前の意思を確認するなど普通じゃあり得ん」
「それってつまり……どういうこと?」
「魔物の中にあたし達の味方がいるんじゃないかと思うんだ」
「……つまり、俺は魔物の裏切り者と契約したってこと?」
「まあそんなとこだ」
ユリッチの言いたいことは何となく分かった。
しかし、そうだとするとどうしても気になることがある。
「なあ、何で魔物が魔物を裏切るんだ?」
「それが分からんから『仮説』なんだよ」
「何だよ、それ」
「今、他の先生たちと協力して、過去に同じ例がないかどうか調べているところだ。また何か分かったら連絡するよ」
「わかった。んじゃ、俺、帰るわ」
「まだ帰っちゃダメよォ♪これからトレーニングするんだからァ〜♪」
振り返ると圭ちゃん先生がいた。
俺の日曜日……。



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